結論 2026年4-6月期の日本人国内旅行消費額は7兆5,361億円で前年同期比11.7%増、国内延べ旅行者数は1億4,958万人で3.3%増、旅行単価は5万381円で8.2%増でした。消費額の伸びは旅行者数だけでなく単価上昇の寄与が大きく、宿泊施設は国内客を一括りにせず、観光・帰省・業務、曜日、予約時期で需要を分けて見る必要があります。
国内旅行市場の3つの数字
消費額、旅行者数、旅行単価はいずれも前年同期を上回りました。最も伸び率が大きいのは消費額です。
| 指標 | 2026年4-6月期 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 日本人国内旅行消費額 | 7兆5,361億円 | +11.7% |
| 日本人国内延べ旅行者数 | 1億4,958万人 | +3.3% |
| 日本人国内旅行単価 | 5万381円/人 | +8.2% |
旅行単価は宿泊費だけでなく、交通、飲食、買物などを含みます。そのためホテルADRの代わりにはなりませんが、国内旅行者全体の支出水準を把握する材料になります。
単価上昇を値上げ余地と断定しない
全国の旅行単価が上がっても、自施設の商圏で同じ値上げが受け入れられるとは限りません。需要日と客層に分解します。
- 連休・イベント日の高単価と、通常平日の単価を分ける。
- 宿泊目的を観光、帰省、業務に分け、価格感応度を見る。
- 交通費上昇によって宿泊予算が圧迫されていないか確認する。
- OTA表示価格だけでなく、朝食・駐車場等を含む総額で競争力を見る。
国内客をどう販売判断へつなげるか
国内旅行は短い予約リードタイムや曜日差が出やすいため、月間平均より日別の需要変化を重視します。
| 場面 | 確認する数字 | 判断 |
|---|---|---|
| 週末・連休 | 予約ペース、残室、キャンセル率 | 早い値下げを避ける |
| 平日 | 業務需要、連泊率、法人予約 | 法人・長期滞在プランを調整 |
| 直前 | 予約リードタイム、OTA構成 | 直前割の必要性を判断 |
| 付帯売上 | 朝食、駐車場、追加人数 | 客室単価以外の収益を確認 |
次回更新で確認する項目
1次速報は後日更新されます。確報と次四半期を確認し、単価上昇が継続するかを見ます。
- 宿泊旅行と日帰り旅行の内訳。
- 観光・レクリエーションと帰省・知人訪問、出張の差。
- 国内旅行消費額の伸びと日本人延べ宿泊者数の動き。
- 自施設の国内客ADR、泊数、予約リードタイムの前年同期比。
よくある質問(FAQ)
2026年4-6月期の国内旅行市場は伸びていますか?
国内旅行消費額は前年同期比11.7%増、延べ旅行者数は3.3%増、旅行単価は8.2%増でした。人数より単価の伸びが大きい結果です。
宿泊施設は国内旅行単価をADRと同じように使えますか?
国内旅行単価には宿泊以外の交通、飲食、買物等も含まれるためADRとは異なります。市場の支出余力を示す指標として使い、自施設のADRと別に確認します。